一応自分の楽しいことを中心に紹介したり、興味のあることを紹介したりと自由に投稿をしていたのですが、役に立つことも少しくらい書いた方がいいかなと思うので、今回から公認心理師について書いていきたいと思います。
自分も心理士として働いていますし、今後公認心理師の試験を受けることになるので、その試験対策として情報をまとめる意味合いもあります。同じ志の方はぜひ参考にしてもらえればと思います。
公認心理師とは?
そもそも公認心理士とはどのようなものなのでしょうか?実は国ではもう公認心理師法というものが策定され、その中で「国民の心の健康の保持、増進する」という目的を実現すために業務を行う資格であると定められています。現行の臨床心理士という資格を国家資格化したようなものだと考えるのが妥当でしょうか。要は皆さんの心の健康を守る人であるということですね
ではそもそも公認心理師とはどのような仕事をするのでしょう?
公認心理師とは何をするのか?
心の健康を守ると一口に言ってもそのやり方は様々で、公認心理士の業務も多岐にわたります。その点もまた公認心理師法の中で定義されているのでご紹介します。
- 心理状態の観察とその結果の分析
- 心理に関する相談、助言、指導、その他の援助
- 関係者との相談、助言、指導その他の援助
- 心の健康に関する知識の普及を図るための教育及び情報の提供
①~③は基本的に心理的な支援が必要な人に対して行われるもので、④についてはそうした対象にかかわらず行われるものになります。
心理状態の観察とその結果の分析
いわゆる心理アセスメントというやつですね。人の心の健康を守るとか何とかいう前にその人の心がどのような状態であるのかを知らなければなりません。そのため公認心理師は生物-心理-社会の3側面から状態を把握しようとします。加えてその人のウェルビーイングの観点からどのように心理的な援助を行うのかといった方針を決める作業をします。
このアセスメントが正確でより幅の広いものであればあるほどその後の援助の幅も広がり、大きく役立つことになります。
心理に関する相談、助言、指導、その他の援助
心理的なアセスメントに基づいて効果的な援助法を選択し、実行していきます。支援を行うにあたって様々な方法が用いられますが、支援を求める人が自己理解や自己決定を促すことができるようなアプローチを行います。援助を行うにあたっては、心理的な援助だけにとどまらず、身体、社会、法等様々な観点から援助が届けられるように、他職種との連携も考えていきます。
関係者との相談、助言、指導、その他の援助
援助が必要な人の多くがその環境的な影響を受けているとされている。そのため環境の改善を行うことで問題が軽減されることも多い。そのため公認心理師は心理的な援助を行うとともに、被援助者の関係者とも連携をとる必要があります。その対象は被援助者にかかわる他の専門職だけでなく家族や知人など多岐にわたります。そうした連携の対象者も援助の資源と考えるわけです。
心の健康に関する教育及び情報の提供について
心理的に困難な状態にある方に対して援助を行うことは大切だが、そうした人が援助を必要とする前に自分で対処ができるようになることも大切である。そこで求められるのが心の健康に関する正しい知識を普及させることである。このため心の健康に関する教育、情報提供の場があれば他職種とともに積極的にこういった場に出向く必要があるということですね。心の健康に関する研修や講習を開催することはもちろんなのですが、最新の知見を得るために臨床の中で得られたデータなどをを用いて研究を行うことも求められるようです。
まとめ
今回は公認心理師という資格がどのようなものかを説明するためにその業務の大枠を解説しました。今後は公認心理師の使う技法や、その他必要な理論などについてまとめていければと思います。
ではでは